潰瘍性大腸炎とは 治療進歩、広がる選択肢 ストレスで悪化「十分休養を」

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慶応大病院に入る安倍晋三首相(奥)=東京都新宿区で2020年8月24日午前9時55分、小川昌宏撮影
慶応大病院に入る安倍晋三首相(奥)=東京都新宿区で2020年8月24日午前9時55分、小川昌宏撮影

 安倍晋三首相は第1次政権当時の2007年9月に電撃辞任後、月刊誌「文芸春秋」で、17歳で発症した持病の潰瘍性大腸炎の悪化が退任の判断につながったと明らかにした。この病は厚生労働省指定の難病で、良くなったり(寛解期)、悪くなったり(活動期)を繰り返す患者が多い。首相は12年12月の再登板以降、病状は安定しているとしていたが、2週連続の通院に再発を指摘する見方もある。

 潰瘍性大腸炎の患者は国内で約22万人。指定難病では最も多く、第一線で活躍するプロスポーツ選手らも発症している。免疫の異常で大腸の粘膜にびらん(ただれ)や潰瘍ができた後、血便や下痢、腹痛などが続く。病状は大腸内視鏡検査と血液検査で確認する。大阪医科大の中村志郎専門教授(炎症性腸疾患)は「治療法はこの10年で急速に進歩している」とし、重症者も多くは入院せず外来で治療できると説明する。

 治療ではまず腸の炎症を抑える薬を服薬し、効果が不十分ならステロイド剤を使用。以前はステロイド剤が効かないと手術で大腸を全部摘出することも少なくなかったが、現在…

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