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我が子と障害/中 19歳の娘、車いす姿「恥ずかしい」 父がひらめいた秘策は

里見紗李奈選手(中央)を支える父敦さん(左)と母比奈子さん=東京都渋谷区の国立代々木競技場前で(日本障がい者バドミントン連盟提供)

 「やる気、ないから」。19歳になったばかりの娘を半ば強引に連れ出した。パラバドミントン(車いす)の里見紗李奈選手(22)=NTT都市開発=の父敦さん(52)は、下半身不随の障害を負って引きこもりがちになっていた娘の将来を案じた。「どうにか外へ」という思いで促したのがバドミントンの体験会。この行動が後に、2019年世界選手権を制して東京パラリンピックの金メダル候補を生み出すきっかけになろうとは。

 16年5月、高校3年だった里見選手と一緒に外出していた友人から自宅に電話があった。「車で事故を起こしてしまった」。助手席にいた里見選手は脊髄(せきずい)を損傷。敦さんは医師から「もう歩けない」と伝えられ、頭が真っ白になった。それでも、当初は起き上がることも困難だった里見選手が懸命にリハビリに励む姿を見て、徐々に障害が理解できるようになった。そこからは、里見選手がいかにスムーズな生活を送れるかを考えるようになった。

 17年2月に退院。だが、里見選手の表情は晴れない。車いす姿を友人に見られることへの恥ずかしさから、外出をためらっていたのだ。「外とのつながりを持てなくなる」と心配した敦さんは、…

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谷口拓未

毎日新聞東京本社運動部。1987年、北海道生まれ。2010年入社。津支局、中部報道センター(名古屋市)を経て、16年10月から現職。17年からパラリンピックを担当し、18年に平昌パラリンピックとジャカルタ・アジアパラ大会を現地取材した。19年はラグビーW杯取材に没頭。甲子園まで「あと1勝」に迫った高校球児の頃から好不調の波が激しい。

真下信幸

毎日新聞東京本社運動部。1990年、神奈川県生まれ。2013年入社。鳥取支局、福山支局(広島県)を経て、18年4月から現職。パラスポーツや社会人、高校などのアマチュア野球を担当。19年はラグビーW杯も取材した。高校時代はラグビー部に所属。全国屈指の強豪・桐蔭学園からチームで奪った1トライを今でも自慢している(試合は7ー52で敗戦)。

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