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手軽に給料を前借り…実は高利息 新手ヤミ金融「給与ファクタリング」横行 元アイドル広告塔

業者とやりとりをしたスマートフォンの画面を見ながら、体験を振り返る男性=大阪府内で2020年8月11日午後1時、堀祐馬撮影(画像の一部を加工しています)

 親戚への香典のために借りた5万円、それが悪夢の始まりだった――。「給料を前借りできる」などとうたい、高い利息で現金を貸し付ける「給与ファクタリング」が横行している。ある男性は複数の業者から借り入れを繰り返し、借金総額は5万円から、半年で約100万円までふくらんだ。元アイドルを広告塔にするなど巧妙な手口で利用者を広げ、新手のヤミ金融とも指摘される。男性の証言から、その知られざる実態を探った。

 取材に応じた大阪府内の男性(51)は、トラック運転手として約10年、運送会社に勤めた。手取りで30万円近い月給があり、独身で不自由なく暮らしていた。

「即日現金化」「最短30分で入金可能」

 暗転のきっかけは2019年11月、親戚の急死だ。香典や葬儀費用として5万円ほどが必要になった。しかし、男性は飲食やネットショッピングなどで浪費癖があり、貯金はほとんどなかった。簡単に借りられる方法はないか。スマートフォンで検索すると、給与ファクタリングをうたう業者が何社も見つかった。

 給与ファクタリングは、給与を受け取る権利を業者に売却した形を取り、手数料を引いた現金を給料日より前に受け取る仕組みだ。実際には、業者に全額を返済して権利を買い戻すため、手数料分が利息となる融資と指摘されている。

 「即日現金化」「最短30分で入金可能」――。ある業者のホームページ(現在は削除)には、魅力的な言葉が並んでいた。有名な女性アイドルグループの元メンバーが、笑顔で代表と握手をする写真も掲載。元メンバーがインタビュアーとして取材した形で、「お客様から感謝の言葉を頂くこともある」などと代表の言葉が紹介されていた。

 安心した男性が名前や住所を入力し、融資を申し込むと、すぐに業者から電話があった。指示されるまま給与明細の写真データを送信。ほどなく「審査を通った」と連絡が来た。5万円を借りたいと伝えると、「手数料として1…

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