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記者の目

球児の思いに応えた「交流試合」 イベント開催のモデルに=藤田健志(大阪運動部)

交流試合開会式で選手宣誓する花咲徳栄の井上朋也主将(左)と大分商の川瀬堅斗主将=阪神甲子園球場で2020年8月10日、久保玲撮影

 2020年甲子園高校野球交流試合は10~12日、15~17日の6日間行われ、選手や関係者から新型コロナウイルス感染者を出すことなく無事に終了した。第92回選抜高校野球大会、第102回全国高校野球選手権大会と初めて春夏連続で甲子園が中止となり、試合を渇望していた選手たちは充実感を漂わせていた。1試合限定の戦いを「決勝」に例えるチームもあり、球児の思いに応えたと思う。滞在日数短縮などの対策を取った交流試合は、全国規模のイベントを開く際の一つのモデルケースになると考える。

 昨秋の東北大会を制した仙台育英(宮城)と15日に対戦し、6―1で勝利した中国大会優勝校・倉敷商(岡山)の梶山和洋監督の言葉が印象的だった。「(この1勝は)勝ち上がる大会より価値がある。モチベーションが下がる可能性のある大会で、人間力がなければ力を発揮できない」。交流試合は勝っても次はない。いわば「特別な夏」ならではの一言だったと思う。

 メンバー編成もさまざまだった。ベンチ入り選手は通常より2人多く、履正社(大阪)は背番号「19」と「20」を選手間の投票で選んだ。桐生第一(群馬)、健大高崎(群馬)、中京大中京(愛知)、創成館(長崎)の4校は3年生のみ。最後の夏に多くの公式戦の出場機会を失った最上級生に配慮した。一方、山梨学院は1年生5人がベンチ入りし、2人が先発。学年は関係なく実力主義で臨んだ。

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