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母が支えるモニカの笑顔 パラカヌー瀬立、親子で歩んだ代表への道

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瀬立(右)と母キヌ子さん。明るい笑顔は母親譲り=3月、幾島健太郎撮影
瀬立(右)と母キヌ子さん。明るい笑顔は母親譲り=3月、幾島健太郎撮影

 周囲を温かい雰囲気にする笑顔は母親譲りだ。開幕まで1年を切った東京パラリンピックのカヌー女子代表、瀬立(せりゅう)モニカ(22)=江東区協会。不慮の事故により15歳で胸から下が動かなくなった一人娘に、看護師だった母キヌ子さんは「笑顔は副作用のない薬だよ」と寄り添ってきた。

 忘れることができない電話があったのは2013年6月10日午前9時半ごろだった。「お嬢さんがけがをして救急車で運ばれました」。瀬立が通う私立高からだった。高校1年の瀬立は体育の授業中、倒立前転で崩れ頭を強く打った。医師からは「背中の骨が折れています。2週間すると退院できるでしょう。大丈夫ですよ」と告げられた。

 だが、数日たっても瀬立はベッドから起き上がることができなかった。キヌ子さんは右に傾き横たわる姿に異変を感じた。体を触り、まひが残っていると疑った。外傷性脳損傷。診断名が判明したのは約3カ月後だった。車いす生活を告げられ、沈み込む雰囲気の病室で、テレビだけはにぎやかだった。国際オリンピック委員会のジャック・ロゲ会長(当時)が20年夏季五輪・パラリンピックの開催都市を「トーキョー」と読み上げ、その様…

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