米国発陰謀論「QAnon」とは コロナ禍で広がる支持、国政進出の可能性も

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トランプ米大統領の支援集会への入場を待つ間「Q」を掲げる男性=米ペンシルベニア州で2020年8月2日、AP
トランプ米大統領の支援集会への入場を待つ間「Q」を掲げる男性=米ペンシルベニア州で2020年8月2日、AP

 「QAnon」(Qアノン)をご存じだろうか。米国発の極右系陰謀論やその信奉者を指す言葉だ。主張は「トランプ米大統領が悪魔信仰の国際秘密結社と対決中」など、かなりとっぴである。だが、新型コロナウイルス禍の中で支持は広がっているといい、Qアノン系の政治家が国政進出の構えを見せ、トランプ氏も評価する。欧州や日本などでも広がっているようだ。何が起きているのか。主張や背景を探った。【和田浩明/統合デジタル取材センター】

トランプ氏が公式に「謝意」を表明 起点は4年前

 「運動についてよくは知らないが、彼らは私のことが大好きなようだ。ありがたいことだ」。Qアノンについて、8月19日のホワイトハウスでの記者会見という公式の場で、トランプ氏はそう「謝意」を表明した。さらに、米国各地で発生した人種差別反対デモを巡る混乱に反対する「国を愛する人たちだと聞いている」とも述べた。

 「トランプ氏が悪者から世界を救おうとしている」との彼らの主張については「聞いていない」と距離を置きつつ、「私は確かに米国を破壊しようとする極左から世界を救おうとしている」とも述べ、まんざらでもないと受け止めている様子だった。

 さて、このQアノン、どのように生じたのか。

 米国…

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