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九州豪雨による甚大な被害を受けた熊本県で、延べ7600人を超える県内の高校生がボランティアに参加したことが、各校への取材で明らかになった。新型コロナウイルス感染防止のため県外からのボランティア受け入れが制限される中、地元の高校生がふるさとの再興を支えている。
球磨川の氾濫で360棟以上が全半壊した八代市坂本町地区。8月20日、県立玉名工高の生徒と教職員142人がボランティアに駆け付けた。生徒たちは授業で身につけた溶接などの技術を生かしてリヤカーを自作し、被災家屋から家財道具などを運び出した。
機械科3年の城川晃輔(こうすけ)さん(18)は「少しでも力になりたい。卒業後は就職予定だが、災害時には率先して動ける人間になりたい」と話し、床上浸水した民家を片付けてもらった住民の親族の女性は「若い力であっという間に進んで大変助かる」と喜んだ。伊藤博教頭は「新型コロナと豪雨で生徒たちは例年のような学校生活は送れていないが、自分たちの技術を生かして社会に貢献できることを学んでいるのではないか」と語…
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