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熊本県の蒲島郁夫知事は26日の記者会見で、7月の九州豪雨で氾濫した球磨(くま)川の治水対策として「川辺川ダムも選択肢の一つ」と述べた。球磨川支流の川辺川に国が建設を計画していた川辺川ダムについては、蒲島知事が2008年に反対を表明し、翌年、当時の民主党政権が中止を決めたが、豪雨後、流域市町村の首長からはダムを含めた治水対策の検討を求める声が強まっている。国や県などが年内にも出す豪雨被害の検証結果を踏まえ、知事がダム建設容認にかじを切るかが注目される。
蒲島知事は建設の「白紙撤回」を表明した08年9月の判断について、記者会見で「未来永劫(えいごう)に正しいかは歴史が決める」と語った。その上で、今回の豪雨で球磨川流域で甚大な被害が出たことを踏まえ「新たな課題が突きつけられており、新たな決断が必要と考えている。08年には知らなかった経験が目の前にあるので、真摯(しんし)に決断したい。ダムによらない治水を極限まで追求しようというのが私のスタンスだった…
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