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麺食い・列島味便り

辛みそラーメン 山形県南陽市 口中に広がる辛みとうまみ

辛さが調節できるよう上に辛みそが乗る「赤湯からみそラーメン」=山形県南陽市で

 中央の赤い辛みそを、みそスープに溶かして食べると、ニンニクと唐辛子の効いた辛みとうまみが口の中で広がった。休日の昼は県内外の客で1~2時間ほどの行列ができる人気店は山形県南陽市、開湯920年の歴史を誇る「赤湯温泉」にある。

 「赤湯ラーメン龍(りゅう)上海」(赤湯本店)は初代店主・佐藤一美さん(故人)が1958年に創業。当時はカレーやカツ丼も提供する食堂だった。独特の縮れた太麺が特徴の中華そばは好評だったが、当時は高価で売れず、スープが余ることが多かった。そこで、佐藤家の食卓では残ったスープにみそを入れ、みそ汁代わりに飲んだ。60年のある日、後の2代目店主となる息子の春美さんがみそ汁に麺を入れて食べているのを見て、一美さんはみそ味の中華そばを作ろうと発案。一家で試行錯誤を重ね、現在の辛みそラーメンができた。辛みそは辛い物好きだった一美さんのアイデアで、赤湯地区で当時、名産品だった唐辛子「石焼南蛮」やニンニク、調味油を混ぜ合わせた。辛い食べ物が苦手な高齢者や子供も食べやすいように最初からスープに溶かすのではなくトッピングの最後に上に乗せることにした。

 一方、創業以来麺は手打ちで、出前だと麺が伸びてしまうのが難点だった。そこで18歳で店を継いだ春美さんは製麺機を導入。使い方が分からず、どうにか麺の形になった試作品を父一美さんに食べさせると、「こんなずぐたれ(だらしない)麺食べられるか」と叱られ唇をかんだ。だが、「町の食堂では終わりたくない」と再び奮起し、約1年かけ、ようやく辛みそに合い弾力のある現在の縮れ太麺を開発した。その後、県内外に計8店を…

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