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経済観測

この夏、考えたこと=国家公務員共済組合連合会理事長・松元崇

 夏休みに山形県南陽市赤湯の結城豊太郎記念館を訪れてきた。結城豊太郎と言っても知る人は少ないが、先の戦争中、蔵相として、また日本銀行総裁として日本経済を支えた人である。

 先の戦争は、人的にも物的にも総力戦だった。あらゆる資源が先の見えない戦争につぎ込まれた。結城は、日華事変の勃発した年である1937(昭和12)年の2月に蔵相に就任し、同年7月に日銀総裁となって44(昭和19)年3月まで、軍事最優先の世の中で、なんとか日本経済を破綻させないようにとかじ取りを行った。

 記念館の展示には、結城と高橋是清のエピソードもあった。結城は山形中学時代、「華族銀行論」で全国懸賞論文コンクール一等賞を取ったほど金融への志が強かった。ところが、結城が大学を卒業した1903(明治36)年には日銀は大卒の新規採用を行っていなかった。結城は副総裁の高橋との面会がかなった際、初対面の高橋の袖をつかんで入行を強引に頼み込んだのだ。その高橋が蔵相となり、36(昭和11)年の2・26事件で…

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