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愛知の男性語る自宅療養の現実 肺炎でも「入院できるが…」 保健所の不可解な対応

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新型コロナウイルス対策本部員会議で、独自の緊急事態宣言解除を伝える大村秀章愛知県知事。県内では「第2波」で自宅療養者が一時1000人を超えた=愛知県庁で2020年8月24日午後3時3分、太田敦子撮影
新型コロナウイルス対策本部員会議で、独自の緊急事態宣言解除を伝える大村秀章愛知県知事。県内では「第2波」で自宅療養者が一時1000人を超えた=愛知県庁で2020年8月24日午後3時3分、太田敦子撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚生労働省は一定の条件を満たした軽症・無症状者に限り、自宅療養を認める方針を示してきた。ただ、発症した患者のなかには、中等症と判断されながら保健所から自宅療養を提示されるなど、あいまいな指示に戸惑った人もいる。8月初めに感染が判明した愛知県の尾張地方に住む50代男性に、自宅療養した1週間を尋ねた。

 男性に症状が出たのは7月末。37・5度以上の発熱が数日間続いた。「第2波」による新型コロナ感染が拡大の一途をたどっていた時期。不安になり保健所に電話すると「風邪なので通常の外来にいってください」。不安が拭えず、もう一度電話すると、今度は別の担当者から、発熱外来のある病院に行くよう指示されたという。「発熱外来」といっても、思い当たる病院はない。自分で病院を調べて、ようやく診察を受けると肺炎の所見が出た。すぐに抗原検査を受け、約1時間後に陽性と判明。覚悟はしていたが、実際に陽性が伝えられると「なぜ自分が」と驚きを隠せなかった。肺炎の所見があるため、入院が必要なケースだったとみられるが、解熱剤などの処方を受けて自宅に戻った。

 翌日朝、病院からの連絡を受けた保健所から電話があったが、このときの対応も不可解だった。…

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