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Ball STORY

トラの救世主となるか 「超スペシャルな走塁」植田海の存在感

巨人戦で活躍しヒーローインタビューを受けた後、ガッツポーズをする阪神・植田海(左)と高橋遥人=阪神甲子園球場で2020年8月6日(代表撮影)

 2005年を最後にリーグ優勝から遠ざかっているプロ野球の阪神。今季も首位・巨人の後じんを拝しており、流れを変えるため「トラの救世主」となる生きのいい若手野手の台頭が待たれる。候補の一人が、30日の広島戦(マツダスタジアム)にも九回から二塁手で出場した植田海内野手(24)。50メートル5秒8の俊足で内外野を守れるスイッチヒッターだ。高卒6年目の今季はレギュラー奪取へ正念場。背番号「62」は「今がチャンスだと思う。一試合一試合、必死にやっている」。

 「超スペシャル。(スポーツ紙の)1面でもよいくらいの走塁だと思う」。阪神の矢野燿大監督(51)は植田の盗塁に対する賛辞を惜しまなかった。

 指揮官がたたえたのは6月27日のDeNA戦(横浜スタジアム)でのプレー。1点を追う九回2死一塁、代走で出場した植田は大きなリードを取り、相手抑えの山崎康晃にプロ6年目で初めてけん制球を投げさせた。警戒される中、4球目にスタートを切り、間一髪、二盗に成功。DeNAベンチが求めたリプレー検証で判定が覆ることはなく、チームをこの後の逆転勝利に導いた。

 植田は今季、正二塁手の糸原健斗が右手骨折で離脱したため「8番・二塁」での先発出場が増えている。スタメンだった8月6日の巨人戦(甲子園)では、五回に中前へ抜けようかという鋭い打球を横っ跳びで好捕。記録は内野安打と一塁悪送球だったが、守備範囲の広さを見せつけた。七回にも一、二塁間の打球に飛びつきアウトにしてみせた。矢野監督は「(五回の守備は)海だから届いたというところもある。(糸原)健斗がゆっくり休んでいられないような状況を作ってくれたら」と目を細める。

 同じ日の四回には2点二塁打。これがプロ通算339打席目で初のタイムリーで、試合後にヒーローインタビューを受けた。打撃は課題だが、それでもこれだけ打席に立てているのは、守備と走塁での期待や貢献が大きいことを示している。

 植田は滋賀県出身。滋賀と言えば琵琶湖のイメージがあるが、生まれ育った甲賀市は湖に面していない野山が広がる土地だ。そんな「山育ち」の植田少年が野球を始めたのは小学2年のころ。当時所属していた甲南第二スポーツ少年団(現甲南野球スポーツ少年団)で監督を務めていた福永克…

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