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コロナ禍の祇園祭・宮本組日誌

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コロナ禍の祇園祭・宮本組日誌

/10 神様と氏子、一心同体に 雨の中、多くの人が涙 /京都

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力強い「マワセィ!」の掛け声とともに、神様を乗せた白馬が祇園石段下の交差点を回り出した=京都市東山区で72020年月24日、澤木政輝撮影
力強い「マワセィ!」の掛け声とともに、神様を乗せた白馬が祇園石段下の交差点を回り出した=京都市東山区で72020年月24日、澤木政輝撮影

 7月24日、後祭(あとまつり)のご神霊渡御(しんれいとぎょ)は、数々のサプライズに包まれながら進行した。それは、18~23日に執り行われたご神霊巡行と同様に、氏子の真剣な信仰心の発露であったと言えるだろう。この日も行く先々で、数多くの人々が神様へ敬虔(けいけん)な祈りをささげる姿が見られた。ある知人は後に「馬に葉っぱ立てただけやんか、と思っていたのに、目の前に来た途端、なぜか涙が止まらへん。神さんてホンマにいはるんや、と初めて実感した」と話した。

 最大のサプライズは、祇園石段下で待っていた。本降りの雨の中、四条通りを東に進むと、遠くから雅楽の音色が聞こえてきた。弥栄雅楽会の先生方である。神事には奏楽が付きもので、例年の行列では楽人が道楽(みちがく)を奏するが、2020年は行列はもちろん、本殿の神事でも奏楽が略されてきた。最後は荘重な雅楽で神様をお迎えできないか。前夜に宮本組から相談した結果、6、7人が有志として集まってくれたのだ。

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