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「地上につくる太陽」はSFでなくなる? 組み立て始まった核融合実験炉

フランス南部サンポールレデュランスのITER建設地=ITER機構提供

 欧州連合(EU)と日本、ロシア、米国、韓国、中国、インドが共同で開発を進める国際熱核融合実験炉「ITER(イーター)」の組み立て作業がフランス南部サンポールレデュランスで始まった。核融合炉は「地上につくる太陽」と形容され、無尽蔵のエネルギーを生み出す可能性がある。だが技術的な課題が多く、実現までのハードルは高い。人類は「夢の炉」を手にすることができるのか。

 「今日は歴史的な瞬間。技術革新の積み重ねで、この瞬間を迎えられることを感謝したい」

 現地で7月28日に開かれた組み立て開始を祝う式典で、運営主体であるITER機構のベルナール・ビゴ機構長は感慨深げに語った。式典の様子はネットで中継され、日本の研究者らも東京都内で見守った。

 核融合は太陽内部で起きている現象で、原子核同士が衝突、融合し、巨大なエネルギーを生み出す。核融合炉では重水素とトリチウムを燃料にするが、いずれも地上で豊富に得られるため、実現すれば世界のエネルギー問題の多くが解決する「夢の炉」と言われる。

 ITERは1980年代に共同研究の構想が始まり、2006年にEUと6カ国が建設、運転、廃止措置などを実施する協定に署名した。炉の本体は直径30メートル、高さ30メートル、重量2万3000トンで、部品は各国がそれぞれ自国で開発・製作を進め、フランスの建設用地に搬入した。日本は加熱装置などを担当した。協定から14年をかけ、ようやく組み立て開始にこぎ着けた。

数億度の高温で原子核飛び交うプラズマ

 だが完成までには多くのハードルが待ち受ける。参加国が別々に製造した部品を誤差なく組み合わせるには高度…

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