命短し氷の芸術 時間との勝負、躍動するカジキ完成 新潟・十日町

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クッキリと背びれ、尾びれが浮かび上がる=新潟県十日町市山崎己で、板鼻幸雄撮影
クッキリと背びれ、尾びれが浮かび上がる=新潟県十日町市山崎己で、板鼻幸雄撮影

 真夏の猛暑をいっとき和らげてくれる氷の彫刻。木や石とは違って時間とともに解け、やがて水となり姿を消してしまう。写真は撮れるが“モノ”としては残らない芸術作品だ。時間と闘いながら制作し、しばしの時間を楽しんだ後は水に流れる「だから貴重で美しい」制作現場に立ち会った。【板鼻幸雄】

 制作するのは新潟県十日町市山崎の林屋旅館代表、林正樹さん(47)。用意した氷は重さ45キロあり、氷点下20度で作られた。この日彫ったのは、海の中を高速で泳ぐカジキだ。

 画用紙に描かれたデッサンを元に作業が始まる。氷専用のノコギリで氷の角ばった部分を切り落とし、おおまかな形を作り出すと大中小のノミを巧みに操り、凹凸や曲線を描き出す。「シュ」「シュ」と氷を削る音が小気味よい。時折、氷から離れた場所に立ち、全体像を見ながら確認すると再び、作業を始めた。

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