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安倍晋三首相が辞任を表明したのは、持病の潰瘍性大腸炎による健康不安を抱え、今後も安定した政権運営を続けられる保証がないと判断したためだ。同じ病気で唐突に辞任した13年前の第1次政権時の「投げ出し」への反省から、次期首相へ引き継ぐまで新型コロナウイルス対策など喫緊の課題に取り組む姿勢を強調した。ただ、新型コロナの収束は見えず、経済は落ち込んだままで「ポスト安倍」は厳しい船出を迫られる。政権を去っても、安倍首相の判断は今後も問われることとなる。
「とにかく、(9月の自民党役員)人事、(秋の臨時)国会の前に判断しなければいけない。もう少しできないかとの気持ち、葛藤がなかったわけではないが、万が一にも同じようなことをしてはならないと判断した」。28日夕の記者会見。首相は2007年の第1次政権時の自らの辞任劇を振り返りながら、今回の心境を語った。
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