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廣島からヒロシマへ

第2部(下)原民喜 「生キノビテコノ有様ヲツタヘヨ」避難しながら手帳に記録

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に登録された原民喜の遺影=同館提供

 広島・平和記念公園にある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は2020年5月、原爆文学の傑作「夏の花」を書いた作家・原民喜(1905~51年)の遺影を登録した。被爆作家・大田洋子の場合と同じく、橋本公学芸員が遺影の未登録に気付き、遺族に申請を依頼した。

 若くして鉄道に身を投げて死んだ原の文学作品は今も読み継がれ、広島では愛好者や研究者らでつくる「広島花幻忌の会」が、毎年命日の3月13日近くに集まる。今年は新型コロナウイルスの影響で行事を取りやめた。会の事務局長で詩人の長津功三良さん(86)=山口県岩国市=は「今年の大学入試センター試験では原民喜の初期作品『翳(かげ)』が紹介された。被爆75年の節目に原民喜が注目されるのはありがたい」と遺影登録を歓迎する。

 「夏の花」は実体験を基にした小説だ。原民喜は原爆投下時、爆心地から東に1・2キロの幟町(現広島市中区)にあった長兄宅にいた。44年に妻を病気で亡くし、45年1月に千葉から郷里の広島に居を移した。戦前の原家は商家で、陸海軍御用達の縫製業を営んでいた。

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