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日本文化をハザマで考える

第26回 八雲とゴーギャンがマルティニークで探したこと

「海岸、マルティニーク島」1887年 ポール・ゴーギャン

 フランス人の画家、ポール・ゴーギャンが1887年にカリブ海のマルティニーク島で描いた絵を何枚か見て、それが私たちに何を言おうとしているか考えてきた。1890年に日本に来て、その後名前を小泉八雲と変えた、あのラフカディオ・ハーンも、ゴーギャンと同時期に、同じ島を訪ねたのはとても興味深い。ただ、2人が出会った形跡はない。

 2人は共に、マルティニークで見たものを「写生」しようとした。ゴーギャンは絵で、ハーンは言葉で。しかし両者にとって、マルティニークはどちらかといえば短い滞在で、はるか西に向けての旅の中継点であった。ゴーギャンの場合はタヒチに、そしてハーンは日本に。そしてその土地で、どちらも彼らの芸術的な能力を十二分に発揮することになる。

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ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

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