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京都・読書之森

戦争孤児たちの戦後史1 総論編 /京都

 <活字を楽しむ>

 (浅井春夫・川満彰編 吉川弘文館、2420円)

 「二〇二〇年を『戦争孤児問題』研究元年に」。8月1日に出版された本著は、巻頭で力強く表明している。

 けおされて読み進めば、「戦災孤児」ではなく「戦争孤児」なのだともくぎを刺す。「戦災」は「戦争の人為性をあいまいにしている」言葉であり、「戦争孤児」と呼ぶことに「頑固にこだわっておきたい」(編者の浅井春夫・立教大名誉教授)と宣言する。

 執筆陣の並々ならぬ熱意はなにゆえか? その理由が、ページを繰るごとに明らかになっていく。戦争孤児は、国家が始めた戦争が招いた「必然的な結果」だった。にもかかわらず、敗戦から75年たった現在も補償もされず、放置されたままになっている。しかし国家の「不作為」という単純な話ではない。正確には戦争末期、孤児政策が“検討”されたことがあるという。

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