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<くらしナビ ライフスタイル>
認知症や障害で判断能力が十分でない人を、地域の一般市民がサポートする「市民後見人」が注目されている。「誰かの役に立ちたい」との思いから、定年退職後のセカンドライフに選ぶ人が増えているためだ。後見人として活動中の人に、仕事内容ややりがいを聞いてみた。
●施設入居支援も
「スカイツリーが見えましたよ。もうすぐ着きますからね」。7月上旬、埼玉から東京へ向かう介護タクシーの中で、東京都品川区で市民後見人を務める新井宏さん(72)が認知症の男性(87)に声をかけた。男性はこの日、誤嚥(ごえん)性肺炎で入院していた埼玉県内の病院を退院し、都内の介護付き有料老人ホームに入居した。もともと暮らしていた同県の住宅型有料老人ホームでは再発時の対応が難しかったため、新井さんが新たな入所先を探し、付き添ったのだ。入所を見届けた新井さんは「ほっとしました」と胸をなで下ろした。
元大学教員の新井さんは、「新しいことを学び身に付けたい」と考え、退職後の2017年に地元・品川区の社会福祉協議会(社協)の市民後見人養成講座を受講した。
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