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安倍政権の「権力の私物化」ではなかったのか 重用と左遷、官僚は忖度

記者会見で辞任を表明し、厳しい表情を見せる安倍晋三首相=首相官邸で2020年8月28日午後5時56分、竹内幹撮影

 安倍政権の体力を奪い続けてきたのは、森友学園・加計学園問題や、桜を見る会など「身内優遇」の姿勢が要因となった不祥事の数々だ。安倍晋三首相はいずれも直接的な関与を否定してきたが、「安倍1強」による官僚人事の掌握が政と官の関係をゆがませて「忖度(そんたく)」を招き、その結果として生じた問題が多いとの見方は根強い。【青木純、宮原健太】 

 「総理はモリカケにまったく関与していない。けれど、一番気にしていた」。28日の首相の辞任表明の記者会見の後、首相に近い閣僚はこうつぶやいた。その会見で一連の問題が「政権の私物化」と批判されたことを聞かれた首相はこう答えていた。「政権の私物化はですね、あってはならないことですし、私は政権を私物化したつもりは全くありませんし、私物化もしておりません」。無念の思いからか目を潤ませることもあった会見で、この時の首相は語気を強めた。

 自民党のベテランは一連の不祥事に関し「首相は確かに自分では指示していないと思うが、官僚に忖度させていることへの反省の姿勢がない」と指摘していた。その忖度を生…

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