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7月の九州豪雨で被災した人吉城歴史館(熊本県人吉市)の押し葉標本の修復作業が高知県立牧野植物園(高知市)で進められており、その様子が報道陣に公開された。全国の博物館や大学が協力して貴重な標本を復活させる取り組みの一環。牧野植物園のスタッフたちは、標本の状態を一つ一つ丁寧に確認しながら作業を進めていた。
人吉城歴史館は、著名な植物分類学者・牧野富太郎博士とも交流があった植物学者・前原勘次郎氏(1890~1975年)の収集した貴重な標本約3万点を所蔵している。しかし九州豪雨で球磨川が氾濫したことで、ほとんどの標本が被災。西日本自然史系博物館ネットワークを通じて全国の自然史系博物館や大学に修復に向けた協力依頼があり、牧野植物園など全国約40機関が手分けして作業に当たることになった。
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