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余録

店頭で売られる野菜から…

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 店頭で売られる野菜から季節感が薄れたと言われて久しい。ハウス栽培の普及が一因だろうが、促成栽培自体は江戸時代に始まったそうだ。江戸っ子は初物を珍重した。近郊の農民が江戸のゴミを集めて堆積(たいせき)し、そこから出る熱を利用して夏野菜のナスやキュウリを育てる方法を考案し、春に出荷した。現在の東京都江東区が発祥の地とされる▲今から考えれば、ずいぶんエコな発想だが、当時は旬の時期以外の野菜を食べるのはぜいたくとされ、たびたび禁止令も出された。季節を問わず、さまざまな野菜を味わえるようになった現代人は最高にぜいたくな身分といえるかもしれない▲きょうは野菜の日。「831」を「やさい」と読む語呂合わせだ。太陽をふんだんに浴びた野菜が出回る時期に消費量を増やしたいという業界の思惑もあるようだ。ただ、今年は7月の長雨と日照不足、8月に入ってからの猛暑で野菜の受難が続いている▲東京の市場での7月の国産野菜価格は冷夏で農作物全体が打撃を受けた1993年を上回った。8月に入っても高止まりの傾向が続き、小売店でのレタスやキャベツの価格は平年の2倍前後という▲コロナ禍の影響もある。4月の緊急事態宣言以降、飲食店や給食向けの需要が減る一方、巣ごもり需要で家庭での消費は増えた。野菜の輸入は減っており、価格の動向が読みにくい状況にある▲厳しい残暑の折、栄養豊富で新鮮な野菜をたっぷり食べて乗り切りたい。そろそろ値段も落ち着いてほしい。

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