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■マルジナリアでつかまえて 山本貴光(やまもと・たかみつ)さん 本の雑誌社・2200円
マルジナリアとは、本の余白の書き込みのこと。哲学からプログラミングまで自在に論じる文筆家・ゲーム作家の著者は、「ペンを持たぬと本が読めぬ」重度のマルジナリアンである。古今東西、知の巨人たちの書き込みから、読書術を指南する「マルジナリアのすすめ」の書。
夏目漱石を「マルジナリアの師」と仰ぐ。大学時代「漱石全集」に没頭し、本にやたらと書き込みをする漱石の癖を知った。「然(しか)リ然リ」「馬鹿(ばか)ヲ云(い)へ」「ソレダカラ?」。もはや余白の場外乱闘。ツッコミだけでなく、本の文章に触れ頭に浮かんだ考えも書き付ける。攻めの読書術を知る。
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