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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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ベラルーシを巡るEUとロシア=国際公共政策研究センター理事長・田中直毅

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 ベラルーシの首都ミンスクを中心に、8月9日の大統領選挙で6選したルカシェンコ大統領への批判が盛り上がっている。2014年に隣国ウクライナの首都キエフではヤヌコビッチ大統領批判が高まり、追放劇となった。しかしキエフとミンスクでは違いが2点ある。

 第1点は欧州連合(EU)の肩入れの相違だ。キエフの場合は、反政府勢力によるEU加盟希望があり、EUと北大西洋条約機構(NATO)への帰属を当然とした。しかしこれがロシアによるクリミアの併合とウクライナ東部での武力介入に直結した。

 ロシアのトップ層の動向を追う「クレムリノロジスト」の間では、プーチン露大統領が1997年出版のブレジンスキー著「グランド・チェスボード(巨大なチェス盤)」でのロシアとウクライナの歴史的一体性についての指摘に相づちを打ちながら、ウクライナ介入を決めたとする共通認識がある。

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