九州豪雨 アサリ漁、被害またか… 熊本地震に続き土砂流入
毎日新聞
2020/9/1 西部朝刊
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2016年の熊本地震による漁場被害からの回復を目指していた熊本県のアサリ漁が九州豪雨で再び大きな打撃を受けた。アサリの好漁場の有明海や八代海を抱える熊本県は全国有数の産地だが、災害のたびに土砂などが漁場に流入し漁師は頭を抱えている。
「ほぼ毎年、大雨などで海が埋まる。他県の漁協からも『熊本のアサリはおいしい』と言われるほど自慢の品なのに」。熊本市西区の小島(おしま)漁港を拠点とする小島漁協(組合員数194人)の事務局長、田崎克(まさる)さん(29)はため息をつく。
熊本県の18年のアサリの漁獲量は全国5位の527トン。有明海や八代海は大きな干満差で広大な干潟が形成され、複数の河川が流れ込み栄養分も豊富だ。
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