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エンタメノート

黒柳徹子さんとともに約40年 日本ろう者劇団の手話狂言 5日、東京・国立能楽堂で

トット基金で日本ろう者劇団を支えてきた黒柳徹子さん=提供

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 「障害の有無に関わらず、誰もが楽しめる演劇」を目指す「日本ろう者劇団」の手話狂言が5日、東京都渋谷区の国立能楽堂で開かれる。国立能楽堂主催では初の公演で、劇団を長年支えてきた女優、黒柳徹子さんも出演し、公演冒頭に話をする。【油井雅和】

 日本ろう者劇団は、演劇好きな人々が集まり、1980年に「東京ろう演劇サークル」として発足。一方、黒柳さんは、アメリカ・ニューヨークで演劇の勉強をしていた頃にアメリカろう者劇団の舞台に感動し、日本にも劇団を作りたいと思っていた。

 82年、黒柳さんはベストセラーとなった著書「窓ぎわのトットちゃん」の印税で社会福祉法人トット基金を設立し、劇団は名称を改め、トット基金の劇団として活動を続けてきた。

日本ろう者劇団の手話狂言「佐渡狐」=提供

 手話狂言のきっかけは83年。イタリアで開催の「世界ろう者会議・演劇祭典」へ参加の声がかかり、黒柳さんが狂言方和泉流の三宅右近さんに相談し、障害とは関係なく劇団員に厳しい稽古(けいこ)を付けたことから生まれた。

 これまで海外公演を重ね、文化庁芸術祭賞や内閣総理大臣表彰も受けている。

 能楽評論家・金子直樹さんの解説によると、「手話狂言は狂言に手話通訳を付けるという安易なものではなく、言葉の理解の難しさという現代の狂言が持つウイークポイントを、手話による豊かな表現が超越しているように見える」という。

 今回の演目は「佐渡狐(ぎつね)」「清水(しみず)」「六地蔵」の3作。演出・指導は三宅右近さんと長男・右矩(すけのり)さん、次男・近成(ちかなり)さんが手掛け、声の出演は一門の三宅狂言会の皆さんが担当する。生の舞台での出演者の動きと声のシンクロも見どころだ。

 来年、東京オリンピック・パラリンピック期間中の公演も計画されていて、世界の人々に手話狂言を見てもらう機会となる。

手話狂言を演じる日本ろう者劇団の皆さん=提供

 黒柳さんは「これまで続けて来られたのも、お支えくださった本当に多くの皆様のお力添えによるものと、心から感謝しています。いったいどれだけの方々にお礼を申し上げればいいか、わからないくらいです」とコメントしている。

 公演は午後1時開演。日本語と英語の字幕あり。正面4700円、脇正面3300円(学生2300円)、中正面2800円(同2000円)。チケットは国立劇場チケットセンター(https://ticket.ntj.jac.go.jp/)。問い合わせは0570・07・9900。

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