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広陵くつした博物館(広陵町) 歴史100年余、全国屈指の産地 多種多様、魅力を発信 /奈良

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スペースは小さいながらも、多種多様な靴下が展示され、奈良県広陵町の靴下製造の歴史が学べる=小宅洋介撮影
スペースは小さいながらも、多種多様な靴下が展示され、奈良県広陵町の靴下製造の歴史が学べる=小宅洋介撮影

 「靴下の町 広陵町」。町内を車で通ると、そんな文言が記された看板をいくつか見かけることがある。同町は、靴下の一大生産地。町内では約100の関連会社が日夜靴下作りに励んでいるという。そんな広陵町で「くつした博物館」がオープンしたと聞き、訪ねてみた。【小宅洋介】

 広陵町商工会によると、県内では年間、全国生産の約6割を占める約8250万足(2017年)の靴下を生産している。うち約2060万足(同)を生産しているのが同町だ。今年6月、町ふるさと会館「グリーンパレス」1階に設置された同館では、その靴下作りの歴史をパネルで紹介している。

 広陵町は、江戸時代から「大和木綿」の産地として全国に名をはせていた。靴下製造が始まったのは明治時代。「広陵町の靴下百年史」などによると、馬見村(現広陵町)疋相(ひきそ)の吉井泰治郎という人物が、アメリカから手回しの編み機を購入し、木綿の機織りに変わる農家の副業として、靴下製造を行ったのがその始まりだそう。この泰治郎については「家が断絶した」「若くして亡くなった」などの話があり、詳しい人物像につい…

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