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最長政権 歴史の中の安倍政治

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 よもや記録のためとは思いたくないが、憲政史上最長となる連続在任期間を達成したのを見計らったような時期での辞任表明だった。安倍晋三首相の政治手法には「強権的」などといった批判の声もつきまとったが、異例の長期政権を支えてきたのは国民の支持であったことも事実である。果たして歴史にどう位置づけられるのか。

世代の価値観を共有 井上寿一・学習院大教授

 安倍晋三首相は、なぜ長期政権を維持できたか。最初にこの間の与野党と、戦前の2大政党だった政友会と民政党を比較して考えてみたい。

 アベノミクスは当初、労働者の賃上げを経営者側に申し入れるほど有権者の生活を意識していた。まるで左派政党である。この動きは戦前の政友会にも近い。地主と資本家を支持基盤とする保守政党の政友会は、昭和期に入ると、支持の拡大を求めて、社会政策の実現に取り組むようになる。1932年2月の総選挙では、満州事変を争点にせず、景気対策を大々的に打ち出して圧勝している。

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