連載

米国の選択

トランプ米大統領が2020年大統領選への立候補を正式に表明し、再選に向けた活動を本格化させた。選挙スローガンは前回から「米国を偉大なままに」と変わったが、訴えの中身は変わらないまま。分断した政治状況の中で、自身の支持層の共感のみを追求するスタイルを貫く構えだ。

連載一覧

米国の選択

2020年大統領選 「トランプ氏は有毒」 バイデン氏、黒人問題前面

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
米東部ペンシルベニア州で演説するバイデン氏=8月31日、AP
米東部ペンシルベニア州で演説するバイデン氏=8月31日、AP

 11月の米大統領選で政権奪還を目指す民主党候補、ジョー・バイデン前副大統領(77)は8月31日、東部ペンシルベニア州で演説した。黒人差別に対する抗議デモへの対応を巡り、共和党のドナルド・トランプ大統領(74)が暴力や衝突を助長していると指摘。「トランプ氏はこの国にとり有毒な存在だ」と批判した。

 黒人差別・警察暴力への抗議行動ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ、BLM)への連帯を示しているバイデン氏に対し、BLM運動が極左勢力や無政府主義者に支配されていると主張するトランプ陣営は、バイデン氏が「犯罪行為に沈黙し、容認している」との攻撃を強めている。

 バイデン氏は演説で「暴動や略奪、放火は抗議の活動ではない。訴追されるべき行為だ」と支持しない考えを強調。その一方で、人種や党派分断をあおる発言を繰り返し、各地の抗議活動に対抗する武装した自身の支持者を糾弾しないトランプ氏の姿勢が、衝突に拍車をかけていると批判した。

この記事は有料記事です。

残り621文字(全文1036文字)

あわせて読みたい

注目の特集