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「最長」の終わり

首相候補いない派閥が「勝ち馬への飛び乗り競争」 自民党総裁選にみる「ゆがんだ」政治

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自民党総裁選の各派閥の支持動向(無派閥の64人を除く)
自民党総裁選の各派閥の支持動向(無派閥の64人を除く)

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は、2日に出馬を表明した菅義偉官房長官(71)が岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を抑え、国会議員票で大きく優位に立っている。流れを決めたのは、無派閥である菅氏の支援に回った各派閥の存在だ。鳴りをひそめていた派閥政治が復権する兆しなのか。

 今回の総裁選は党員投票を実施しない簡略方式が取られる。国会議員票394票、都道府県連票141票の計535票で争われ、通常時よりも国会議員の1票の価値が増している。これまでに岸田、石破両氏の派閥を除く5派閥が雪崩を打つように菅氏支援を決めた。

 政界事情に詳しいジャーナリストの鈴木哲夫氏は「派閥政治がかつてよりもゆがんだ形で復活した。最悪です」と厳しい目を向ける。

 2001~06年の小泉政権で派閥の力はそがれ、安倍政権の官邸主導政治で弱体化は決定的になったとみられていた。鈴木氏は「若い議員も自由に行動するようになっていた。今回は派閥が右と言えばみんな右を向いてしまっている」と語る。

 鈴木氏はかつての派閥政治はそれぞれが首相候補を抱え、総裁選になれば競い合い、政治を活性化させた面もあったとみる。ところが今回はその点が大きく違うという。「各派閥にまともな首相候補者がいない。みんなでまとまって権力者を選んでその流れに乗りましょう、みんなで乗れば怖くないというふうに変質している」。このまま派閥政治が強まれば、議員たちがしばられ、改革や世代交代の機運が押しつぶされる懸念を感じている。

 一方、…

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