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#やまゆり園事件は終わったか~福祉を問う

神奈川の障害者入所施設、県が立ち入り調査 居室への長期閉じ込め情報

引き戸の取っ手にガムテープがはられた神奈川県立愛名やまゆり園の居室ドア。中(右手前)にいる入所者はミトンをはめられ、自分では開けられない状態だったという。県は虐待にあたるかどうか調査中=関係者提供

 神奈川県立の障害者入所施設「愛名やまゆり園」(厚木市)で、入所者を居室に長期間閉じ込めているとの情報があり、同県が2日午後、立ち入り調査に入った。関係者が毎日新聞に明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止のため入所者の活動が大幅に制限される中で、居室への閉じ込めが重なった形だ。愛名やまゆり園は、4年前に入所者19人が殺害されて元職員の死刑判決が確定した津久井やまゆり園を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」が運営。今年1月にも複数の職員による別の虐待が明るみに出て、県から改善指導を受けていた。【上東麻子/統合デジタル取材センター】

 愛名やまゆり園は、知的障害のある人約100人が入所。県に匿名で「人権侵害にあたるのでは」との情報が寄せられたことから調査に踏み切った。関係者によると、男性の居室(1人部屋)のドアの引き戸の取っ手にガムテープがはられていることを県担当者が確認した。男性は、けが防止を理由にミトンの手袋をはめられており、自分ではドアを開けられない状況だったという。

 障害者虐待防止法は、「正当な理由なく障害者の身体を拘束すること」は身体的虐待にあたると定める。厚生労働省の指針では「自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する」ことも具体的な禁止行為として挙げられている。やむをえず行う場合は、要件を満たしたうえで手続きが必要だが、関係者によると、こうした措置は取られていなかった。

 男性の居室への「閉じ込め」は少なくとも…

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上東麻子

1996年毎日新聞入社。佐賀支局、西部本社、毎日小学生新聞、東京本社くらし医療部などをへて2020年から統合デジタル取材センター。障害福祉、精神医療、差別、性暴力、「境界」に関心がある。日本新聞協会賞を受賞したキャンペーン報道「旧優生保護法を問う」取材班。共著に「強制不妊」(毎日新聞出版)。散歩とヨガ、ものづくりが好き。

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