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障害教師論 インクルーシブ教育と教師支援の新たな射程

【中村雅也著、墨字】

 障害のある教師の数は、種別を問わず、教師全体の中ではごくわずかだ。そして、障害教師の抱える困難は個人の問題として、力量の向上や現場への適応が求められてきた。元教師の著者は、退職者を含む視覚障害教師20人にインタビュー。障害の社会モデルの考えに基づき、困難を生じさせている障壁を分析した。視覚障害教師の支援に人を配置する場合、特定の教師が特定の障害教師を支援する従来のシステムよりも、職場全体で障害教師を支援できるように人を増やす方が有効だと指摘する。とはいえ、教師はどこでも多忙で、支援に十分な時間を確保できない。そこで、視覚障害教師がお願いしたい墨字書類の読み上げや作成などは、教師以外の視覚障害について詳しい朗読ボランティアらの力を借りるなど社会資源も積極的に活用する、そんな支援業務に応じて適した人物の配置が有効だと例示している。212ページ。税別3600円。学文社(03・3715…

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