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森友学園問題

学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題。不明な点は今も残っています。

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「最長」のおわり

保全ルールなき安倍首相の記録 識者ら「退任前に捨てさせるな」

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鳩山由紀夫元首相が退任後も保管している外務省のレク資料。「極秘」のスタンプが押されている=東京都千代田区で2018年12月20日、山下浩一撮影
鳩山由紀夫元首相が退任後も保管している外務省のレク資料。「極秘」のスタンプが押されている=東京都千代田区で2018年12月20日、山下浩一撮影

 安倍晋三首相の辞任表明を受け、官邸にある首相に関する記録の保全を求める声が上がっている。首相の記録は事後検証に必要で第一級の歴史資料となるが、退任時に保全するルールがないため、首相の判断で廃棄されたケースもある。歴代最長となった安倍政権下では重要政策を多く手がけたほか、森友学園問題など官邸が絡むスキャンダルも相次いだ。識者は「とにかく捨てさせないことが大事だ」と訴えている。【松本惇、大場弘行】

首相に関する記録、なぜ重要か

 首相に関する記録には、省庁幹部らから説明を受ける際の「レク資料」などがあるとされる。安倍首相は2019年2月の国会で保有文書の有無を聞かれ、外国要人からの手紙や推敲(すいこう)の跡の残るスピーチ原稿があると明かした。レク資料については「公文書に該当するものは、公文書管理法等の規定に基づき、各行政機関の責任において管理すべきもの」と説明しており、自由に廃棄できる私的な文書として扱っている可能性がある。

 龍谷大の瀬畑源(はじめ)准教授(日本近現代史)は首相の記録には特別な価値があると説く。「首相が保有する文書の原本が省庁に残されてい…

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【森友学園問題】

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