球磨川、筑後川流域で「ハザードマップ未更新」 23市町村の6割
毎日新聞
2020/9/3 20:31(最終更新 9/3 20:32)
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7月の九州豪雨で氾濫した球磨川と筑後川の本流に面する23市町村の6割が、水防法で定められたハザードマップの改定をしていなかったことが判明した。国は近年の豪雨災害を踏まえ、2017年に球磨川と筑後川の浸水想定区域を拡大。市町村は速やかにハザードマップを改定して住民に周知する義務があるが、これらの市町村では周知が進んでいなかった。専門家は逃げ遅れなど被害の拡大につながったとみている。熊本県南部を中心に甚大な被害が出た九州豪雨は4日、発生2カ月を迎えた。
「まさかここまで水が来るとは」。熊本県人吉市の西端、瓜生田(うりゅうだ)地区の60代女性は憤りを隠せない様子だった。地区は市が17年2月に作った「総合防災マップ」で浸水想定区域に入っていなかったが、九州豪雨では球磨川の支流・馬氷(まごおり)川が氾濫し川沿いを中心に浸水被害が広がった。
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