メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

論点

最長政権 首相のレガシーは

 「アベノミクス」「1億総活躍社会」「働き方改革」などさまざまなキャッチフレーズを掲げてきた歴代最長政権は、私たちに何を残したのか。安倍晋三首相自身は辞意を明らかにした記者会見で「歴史が判断していく」と答えたが、有識者はどのように見ているのだろうか。安倍政権のレガシー(政治的遺産)に迫る。

 安倍晋三首相は、文字通り「断腸の思い」で辞意表明したのではないか。私は、第2次政権下で進行した法の支配の軽視や官僚制の劣化などを深く遺憾に思うが、彼の心境は「理解」ができる。何しろ、安倍氏には、歴史教科書に残るだろうレガシーがないのだから。ただし、長期政権を維持できた要因の中には、本物の「レガシー」があるとも考えている。

 近年の首相の中で、安倍氏の「我慢強さ」は群を抜いていた。内閣が倒れておかしくないスキャンダルをいくら経験しても、辞任しなかった。にもかかわらず、拉致問題は言わずもがな、憲法改正は、野党時代の改憲案から大幅に穏健化してもかなわなかった。日露交渉は、北方領土のロシアによる実効支配をむしろ強めた。

この記事は有料記事です。

残り4105文字(全文4559文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 岩手「感染者ゼロ」の教訓(上)対策阻むプレッシャー 感染者に共感を

  2. ORICON NEWS つんく♂×ソニン、17年ぶり再タッグ 「カレーライスの女」続編

  3. ファクトチェック 菅首相発言「Go Toトラベルでの感染者7人」はミスリード

  4. ファクトチェック 愛知県知事リコール運動 「署名受任者の住所氏名が公報で公開される」はミスリード

  5. 山口組分裂5年 特定抗争指定の効果じわり 一部で脱退の動きも

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです