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ダイヤモンド・プリンセス号の実相/4 よぎる「フクシマ」

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厚生労働省DMAT事務局の近藤久禎次長=東京都千代田区で2020年8月3日、滝野隆浩撮影
厚生労働省DMAT事務局の近藤久禎次長=東京都千代田区で2020年8月3日、滝野隆浩撮影

 厚生労働省DMAT(災害派遣医療チーム)事務局の近藤久禎次長(50)への取材は、会う直前にメールが入り、つごう3回、延期された。7月に九州地方が豪雨に襲われ、その対応で多忙を極めていた。2005年のDMAT創設に関わったあと国内外の被災地を飛び回った。11年の東日本大震災以降、国内の大災害への派遣チームを指揮してきた。そうした経験が、今回は全国のチームに招集をかけるべきだと告げていた。

 「まず浮かんだのは、福島第1原発のこと。あ、またこれか、と」。日本の災害医療を主導する立場にある近藤は、開口一番、9年前の原発事故後の対応について語り始めた。

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