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心の眼

希望につながる技術=点字毎日記者・佐木理人

 全盲の記者として、よく尋ねられる質問がある。「取材のメモや原稿の執筆は、どうしているんですか?」と。

 私の仕事に欠かせないのはIT機器だ。取材先への連絡にはスマートフォンを、原稿を書く時にはノートパソコンを使う。どちらにも画面の状態を音声で教えてくれるアプリが入っている。電話がかかってくれば誰なのか告げてくれる。ネット閲覧では、ホームページの内容を読み上げ、原稿の執筆では、漢字変換の候補文字を説明してくれる。取材のメモでは点字電子手帳を、録音は音声ガイド付きのICレコーダーを使う。通勤途中にひらめいたアイデアは、スマホの音声認識機能でメモに残す。

 新型コロナウイルスの影響で、各種イベントの中止が相次ぎ、人にもなかなか会えない。そんな苦境もオンラインイベントの取材やネットを通したインタビューで乗り切っている。取材は対面が一番だが、オンラインは、時間の調整がしやすく、移動の負担がなく、ありがたい面も多い。

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