台風10号が「特別警報級」に発達した理由 「右側」地域は一層の警戒を

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台風10号について記者会見で警戒を呼びかける気象庁の担当者=東京都千代田区の気象庁で2020年9月3日午後5時5分、柳楽未来撮影
台風10号について記者会見で警戒を呼びかける気象庁の担当者=東京都千代田区の気象庁で2020年9月3日午後5時5分、柳楽未来撮影

 「特別警報級」の台風10号が日本に接近している。死者・行方不明者5000人以上を出した1959年の「伊勢湾台風」クラスの猛烈な勢力になると予想され、5~6日に沖縄県、6~7日に鹿児島県・奄美地方から九州に接近・上陸する恐れがある。気象庁が繰り返し「最大級の警戒」を呼びかける今回の台風は、なぜこれほど発達するのだろうか。

 気象庁によると、台風10号は日本の南の海上を勢力を強めながら次第に進路を北に変えて進む見込みで、5日午後には特別警報級の中心気圧915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速55メートル、最大瞬間風速80メートルにまで発達する見通しだ。

 台風は中心気圧が低いほど勢力が強くなる。51年以降、中心気圧930ヘクトパスカル以下の猛烈な勢力で日本列島に上陸したのは、伊勢湾台風と死者・行方不明者202人を出した61年の「第2室戸台風」、同48人を出した「台風13号(93年)」の3例だけだが、いずれも甚大な被害が出た。

 2013年に運用が始まった「特別警報」は、津波や大雨などで重大な災害が起こると判断される場合に気象庁が発表する。台風に伴う特別警報は伊勢湾台風級の中心気圧930(沖縄県などは910)ヘクトパスカル以下、または、最大風速50(同60)メートル以上が発表の目安で、これまで沖縄県以外で発表されたことはない。

 台風10号の勢力がこれほ…

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