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7月の九州豪雨で球磨川や支流が氾濫し、大きな被害を受けた熊本県球磨村の神瀬(こうのせ)地区は、今も家屋や道路、河川の本格復旧が進まず、住民が元の生活を取り戻すにはほど遠い状態だ。「こんな状況で耐えられるのか」。豪雨被害から2カ月となった4日、住民たちは記録的な大雨や暴風をもたらす恐れのある台風10号に備えつつ、更なる被害への不安を語った。
「台風までに応急処置を間に合わせたかったのですが。不安で仕方がない」。神瀬地区の山あいの高沢集落で暮らす高沢千代子さん(60)は、自宅の前を流れる球磨川支流の中園川に面した庭にぽっかりと開いた幅約10メートル、奥行き約2メートル、深さ約4メートルの大きな空洞を前にため息をついた。
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