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恋ふらむ鳥は

/94 澤田瞳子 画 村田涼平

 

「ただ、俺の最初の妻であるお前がうちにいてくれれば、少しは我が宮も落ち着くんじゃないかと思ってな」

 は、と我が耳を疑った額田(ぬかた)に、大(おお)海人(あま)はやれやれと軽く首を振った。

「実は最近、妃(きさき)の讃良(さらら)が口やかましくてなあ。先日、兄者の六番目の娘を新たに妃に召し入れたんだが、讃良があれこれ嫌がらせをするもので、一旦、母親のもとに返す羽目になったほどなのだ」

 現在の大海人の妃の中で、もっとも立場が強いのは、讃良の同母姉の大田王女(おおたのひめみこ)。しかし万事、気の弱い大田は勝気な妹に気圧(けお)されがちのため、最近は讃良が家刀自(いえとじ)として大海人の宮を仕切っているという。

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