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岐路の風景

京町家の保存活動 解体相次ぐ90年代、地元が危機感 精神の器をつながねば

杉本家を守る当主の杉本節子さん。庭も名勝に指定されている=京都市下京区で2020年8月25日、菱田諭士撮影

 風情ある黒い格子と瓦。通り庭と呼ばれる土間空間。中庭が室内に光と緑を運ぶ。「京町家」は近年、店舗や宿泊施設としても注目され、息の長いブームとなっている。その背景には、保存再生に向けたさまざまな取り組みがあった。【三輪晴美】

 京都市の中心部、綾小路通に大きな主屋を構えるのが、重要文化財に指定される杉本家だ。元は1743年創業の呉服商。現家屋は今年、築150年を迎えた。

 「父は若いときに家業を継がないと宣言しました。祖父亡き後、商売から離れたことで住居を残せたようなもの」。10代目当主の杉本節子さんは長年の苦労を語る。2015年に亡くなった父、秀太郎さんは著名な仏文学者で、パリやフィレンツェなど歴史都市への知見が深かった。「都市の景観が人にどのような心象をもたらすか。行政の意識の違いも実感していたようです」。近しい学者、梅原猛さんの旗振りで1992年、杉本家は家…

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