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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

人知れず建つ碑や地名などをよすがに、今につながる大阪の知られざる歴史を掘り起こします。

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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

/537 東高野街道/33 /大阪

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上田秋成が滞留した正法寺跡=東大阪市日下町1で2020年5月8日午後1時52分、松井宏員撮影
上田秋成が滞留した正法寺跡=東大阪市日下町1で2020年5月8日午後1時52分、松井宏員撮影

 ◆東大阪市 善政、丹波守まつる神社

 日下新池のほとりの孔舎衙(くさえ)健康道場跡から、さらに下っていくと、丹波神社がある。ここは、お奉行様を神様としてまつっている、ちょっと珍しい神社だ。

 そのお奉行様とは、大坂西町奉行の曽我丹波守古佑(ひさすけ)。江戸初期の1634(寛永11)年~58(万治元)年の24年務めた。息子の近佑がその後を受けて4年間務めたから、親子で28年の長きにわたって西町奉行の任にあった。丹波守は河内を治め、日下村の領主だった。

 前回も引用させていただいた日下古文書研究会のホームページなどによると――。日下村は標高100メートルの山里ゆえ水が不足し、ため池に頼らざるを得なかったが、堤が崩れやすく、補修が村の大きな負担になっていた。それを見かねた丹波守は、補修工事を領主の負担で行うことにした。用水樋の付け替えなども同様としたので、村の負担は大いに軽減された。また、村民に有利な検知を行うなど、善政を敷いた。神社近くの御所ケ池…

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