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社説

台風10号の接近 命を守る最大級の警戒を

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 過去最強クラスの台風10号が今週末から九州・沖縄に接近、上陸する恐れが高まっている。命を守るため最大級の警戒が必要だ。

 気象庁は事前に記者会見し、特別警報を出す可能性に言及した。沖縄以外で台風の特別警報が発表されるのは初めてとなる。

 台風が九州南部に近づく6日時点で、1959年の伊勢湾台風を上回る勢力を維持していると予想されるという。この台風では犠牲者が5000人を超えた。

 影響は西日本にかけての広い範囲に及び、大雨、暴風、高潮などによる被害が懸念されている。早めに備えをすることが大事だ。

 まず、自宅周辺にどのような災害のリスクがあるかをハザードマップで調べる必要がある。水や食料、薬などの備蓄が十分かを確認し、避難に備えて非常用の持ち出し品もそろえておきたい。

 昨年9月の台風15号では、最大瞬間風速50メートル超を記録し、電柱が倒れるなどして広範囲で停電が発生した。今回はその時をはるかに上回る暴風が吹く恐れがあり、ライフラインが長期にわたって止まる事態も想定される。

 庭やベランダに風で飛びやすいものがあれば、屋内に片付けておくことも忘れてはならない。

 台風が接近し、自治体から避難勧告が出た場合、自宅が安全であれば無理に避難所へ逃げず、屋内にとどまることも選択肢だ。ただ、親戚や知人宅がより安全な場所にあれば、接近の前に避難しておくことも検討したい。

 海岸や河口付近では高潮による浸水や冠水の危険性が強まる。1人暮らしの高齢者が逃げ遅れないように、近所の人が早めの避難を呼びかけてほしい。

 台風が急速に勢力を拡大したのは、日本の南の海域で海面水温が記録的な高さとなったためだ。

 台風は一般的に海面水温が27度以上の海域で発達する。8月の平均海面水温は、沖縄の東で平年より2・1度高い30・7度に達していた。

 今後も強い勢力の台風が日本列島を襲う恐れがある。各地で注意を払うことが必要だ。

 経験のない暴風や高潮によって何が起こるかは予測しづらい。台風が近づく前に、余裕を持って安全を確保する意識が求められる。

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