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古本屋で買った本に線引きや書き込みがみつかって、がっかりしたことはないだろうか。私はある。本はきれいな状態で読みたいし、自分でも書き込みはしなかった。
そんな偏狭な書物観・読書観が、山本貴光さんの『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻』(本の雑誌社・2200円)を読んで一変した。どのくらい変わったかというと、私もまた本に「書き込みをする者」となったのだ。
本書は古今東西のマルジナリア、つまり本の余白(マージン)への書き込みを研究した本である。日本の例では夏目漱石や和辻哲郎や石井桃子が、海外の例ではフェルマーやモンテーニュやナボコフといった人たちが行った、余白への個性ある書き込みが紹介される。
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