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党員投票省略で不満くすぶる県連 バタバタ総裁選 「ネットでやれば」のぼやき

自民党総裁選予備選の投票用紙となる往復はがきの発送作業をする党神奈川県連の関係者たち=横浜市中区で2020年9月5日午前10時36分、手塚耕一郎撮影

 安倍晋三首相の辞任表明に伴う自民党総裁選(8日告示、14日投開票)が両院議員総会方式で実施されることを受け、44都府県連が予備選を行うこととなった。党執行部は「緊急を要する」として正式な党員投票を省略して新総裁の選出を急ぐが、地方には投票を求める声が強い。過去には地方の声が総裁選の情勢に影響を与えたこともある。【まとめ・高橋恵子】

県連幹部「これでは党員が集まらない」

 4日に開かれた石川県連役員会では、国会議員が党員投票を省略した理由を説明すると、出席者から「そんなの言い訳だ」「やろうと思えばできる」と不満の声が相次いだ。石川県連幹部は「こんなことをしていたら地方組織が成り立たなくなる」と危機感を募らせた。

 東京に活動拠点を持つ国会議員と比べて、地元に居住する地方議員らが中心の県連幹部らは、党員の声をより密接なものとして捉えている。「党員の思いを裏切るわけにはいかない」(山梨県連幹部)、「常に党員に支えられている」(岩崎友一・岩手県連幹事長)との意識が強い。党員投票を求める要望書を党本部に提出した兵庫県連の石川憲幸幹事長は「(党員投票を通じて)コロナ禍で地方経済が疲弊している現状を把握してもらいたかった」と話す。

 党では二階俊博幹事長が旗を振り、120万党員獲得運動を展開している。党員になり年間4000円の党費を納めれば、総裁選の投票資格が得られることが勧誘のうたい文句だ。しかし、党員投票を実施しないことになり、「党員の最大のメリットは、総裁選で投票できること。これでは党員が集まらない」(石川県連幹部)と不満の声が上がった。佐賀県連幹部も「『総裁選で我々の意思表示はできるのか』とあちこちから詰め寄られた」と漏らした。「総裁選は党員にとって一番大きなセレモニー。どういう形であれ党員にはチャンスを確保したい」(五十嵐務・富山県連幹事長)、「党員だから総裁選に投票できるとお願いしている以上、予備選をすべきだ」(松尾統章・福岡県連幹事長)と、大半で予備選を行うことになった。

 過去には…

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