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社説

部活動での集団感染 寮生活のリスクに注意を

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 スポーツの部活動で、新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいる。

 島根県の立正大淞南高では、100人以上のクラスター(感染者集団)が発生した。最も多くの感染者を出したサッカー部では、寮に入る部員の約7割にまで感染が広がっていた。

 大学スポーツでも、日体大の柔道部やレスリング部、日大の水泳部、天理大のラグビー部などで集団感染が起きた。天理大では寮生活を送るラグビー部員の約3分の1で感染が判明した。

 団体で行動することが多い部活動では、競技中以外にも感染の危険性が潜んでいる。とりわけ、寮で共同生活する選手たちが数多く感染したのは懸念材料だ。いったん陽性者が出れば、拡大を防ぐのは難しい。

 スポーツ強豪校では遠隔地からも選手が集まるため、寮は不可欠な施設となっている。チームの一体感を醸成するため、部員専用の寮を整備する学校は多い。

 選手にとって、寮は日常生活を送る自宅のようなものだろう。部員同士が家族同然の関係になり、警戒感が薄れがちだ。

 大勢が集まる食堂で食事をとり、共同の風呂場で汗を流す。マスクをしないことも多いという。部屋も個室ではなく、2~4人の相部屋が少なくない。

 「3密」の回避や消毒、検温など感染防止策を改めて徹底すべきだろう。その上で、食事や入浴、外出など寮内のルールも再点検が必要だ。

 学校や部活動の指導者、寮の管理責任者には、リスクへの注意を喚起する努力が欠かせない。生徒や学生の健康と安全を守るため、きめ細かい対応で部活動を支えてほしい。

 一方、部活動で集団感染が発生した学校の学生や生徒らが、理不尽な差別を受けるケースも起きている。

 天理大では、ラグビー部員ではない学生が教育実習の受け入れを断られたり、アルバイト先から勤務停止を求められたりした。

 新型コロナは無症状でも感染する。いくら注意を払っていても、完全に防げるものではない。心ない中傷や風評が拡大しないよう、十分な気遣いが求められる。

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