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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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継承か、変革か 「安全運転」の菅氏 「負の遺産」争点化狙う岸田氏と石破氏

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自民党総裁選に立候補する3人の政策
自民党総裁選に立候補する3人の政策

 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)の立候補予定者3人による政策論争は、安倍政権の「継承」を掲げる菅義偉官房長官(71)に対し、岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)が「変革」を主張する展開だ。主要派閥の支持を得て優位に立つ菅氏が安全運転を続けるのに対し、岸田氏と石破氏は主張の差別化に懸命だ。

「大きな政府」と一線画す菅氏、岸田氏は格差是正目指す

 菅氏は「自助、共助、公助」を基本理念に掲げる。2日の出馬表明の記者会見では「自分でできることはまず自分でやってみる。そして地域や自治体が助け合う。その上で政府が責任を持って対応する」と主張。高負担・高福祉の「大きな政府」とは一線を画す姿勢を示した。

 携帯電話料金引き下げや外国人観光客誘致、農産品の輸出拡大など官房長官としての実績を強調。今後も「縦割り行政の打破」を通じて行財政効率を高め、「既得権益にメスを入れていく」と訴えている。

 岸田氏は「分断から協調へ」を基本理念とし、アベノミクスで拡大した格差の是正に取り組むとする。

 3日の政策発表会見では安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」を「大きな成果があった」としつつ、成長の果実を富裕層から中・低所得層へと波及させるトリクルダウンは「十分起こっていない」と指摘。住宅、教育支援の強化などで格差是正に取り組むとした。

 首相からの禅譲路線を模索してきた岸田氏は長らくアベノミクスを擁護してきたが、菅氏の出馬などで路線を修正。3日の会見では「どんな政策であっても5年、10年同じことをやっていて通用するほど世の中は甘くない」とし、安倍政権の施策を「発展、補足、充実させる」と訴えた。

 石破氏が掲げる理念は「納得と共感」だ。「すべての人が幸せを実感できる令和の国づくり」を目指し、多様性や所得の再分配を重視。全国民のIT技能を高めるため「『大人の義務教育』をシステム化する」とした。

 菅氏は秋田出身、岸田氏…

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【2021自民党総裁選】

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