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アートの扉

久門剛史 Force 世界のほころび予感

2020年 来田猛氏撮影

 高さ8メートルの壁に、印刷機の給紙トレーのような、アルミ製の装置がいくつも取り付けられている。トレーから白い紙がランダムに押し出されて舞い落ちるのを、何人もが見入っていた。

 傍らにあるのは、整然とした美しさとはあまりにも対照的な世界だ。ガラスのテーブルの下で電球が明滅し、スピーカーから低周波音が響いて不安をかき立てる。

 別の部屋には、展示室のようなたたずまいの陳列ケースが並ぶ。展示空間を意識した作品で知られる作家だが、とりわけこの部屋は美術館そのものを感じさせる。陳列ケースは、真っ二つに切断されていたり、入れ子構造になっていたり。本来は守られているはずのケースに生じた“裂け目”。計算された仕掛けで、見えなかった世界が姿を見せ始める。

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