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眺望変えた樹木の成長
琵琶湖博物館が建つ烏丸(からすま)半島は、もともと湖に突き出したヨシの茂る砂地だった場所に、湖底の浚渫(しゅんせつ)土を積み上げた埋立地です。第2期リニューアルで設けられた樹冠トレイルからの素晴らしい眺望は、この標高差のおかげでもあります。
24年前となる琵琶湖博物館の開館に先立ち、博物館の敷地内で屋外展示の準備も始まりました。建物の西側から北側にかけてのエリアは、長い歴史を通じて琵琶湖を取り囲んできた「太古の森」「縄文・弥生の森」として、それぞれの時代にふさわしい樹種が選ばれて植えられました。現在も県内に生育する在来樹種の苗は、なるべく県内から調達されました。
2階建ての二つの建物をつなぐ、C展示室への連絡通路からは、左手に屋外展示や琵琶湖の景色が望め、通路の中ほどに案内板が設けられました。A・B展示室で琵琶湖の生い立ちと歴史をたどった後、現在の環境を扱うC展示室に入る前、今の琵琶湖の風景を見て、現在に戻ってもらうための演出効果にも期待したものです。
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